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【要注意】水をたくさん飲むと痩せるってホント?

2024年5月22日

静岡市・清水区・蒲原

『ダイエット専門』パーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの小林です。

少し夏を感じる季節になり、多くのクライアント様がダイエットに挑戦する時期になってきました。

そしてダイエットに関して調べていると、こんな記事を見かけることもあります。

水をたくさん飲むと痩せる

水が体脂肪燃焼に効果があるように記載しており、水を飲むだけで痩せるように書かれていることもあるんですね。

では実際に、水を飲むと痩せることはできるのか。今回は水とダイエットの関係について解説していきます。

水を飲むと消費カロリーは増える

まずは1つの実験を元に、水の効果を見ていきましょう。

健康な男女14人を対象にしたある研究では、500ミリリットルの水を飲むことでエネルギー消費量が30%増えたことを証明する実験がありました。

飲み終わってから10分以内に効果が出始め、その効果は1時間以上続いたそうです。

つまりこの研究では「1日1.5ℓずつ水の量」を増やすと、毎日のエネルギー消費量が50kcal増える。

そしてこの習慣を1年間継続すると理論上は「17400kcal」の消費エネルギーになり、体脂肪2.4㎏を減らす効果があるとされているんです。

直接的に脂肪は燃やさない

しかし1つ疑問があります。

「水を飲むことで消費カロリー」を増やすことはできましたが、直接的に脂肪を燃やす作用はあるのでしょうか。

実は、水を飲むことで消費カロリーが増え体脂肪燃焼をサポートする役割はありますが、水を飲むこと自体に直接体脂肪を燃やす働きはありません。

そのため『たくさん水を飲んでも摂取カロリーが多ければ体脂肪は増えます』し、『水をあまり飲んでいなくても摂取カロリーが少なければ体脂肪は減る』ということになるんです。

もちろん水を飲むことで消費エネルギーが増えたり、排便がスムーズになる。また血流がよくなり、むくみが改善するといったことはあります。

ですが「水を飲むことで体脂肪が燃える」ということはなく、あくまでも体脂肪燃焼のサポートをする副次的な役割しかないんです。

水の飲み過ぎは「低ナトリウム血症」の誘発も

逆に水の飲み過ぎは「低ナトリウム血症」などを引き起こし健康被害がでることもあります。

低ナトリウム血症とは「水の多量摂取によって、血中のナトリウム濃度が下がる状態」なんですが、この状態になると主な症状としてめまい・頭痛・下痢。

悪化すると吐き気や嘔吐、錯乱、意識障害、呼吸困難。最悪の場合、死に至る可能性もあります。

早く痩せたい!

と焦っている人ほど、今までの倍以上の水をいきなり飲んでしまうこともあるので、低ナトリウム血症を引き起こさない範囲で水分をとることが大切になるんです。

1日の目安は?

とは言っても、私たちの体は約60%が水分で出来ており、水が健康的に生きていく上で欠かせないものであることは間違いありません。

では実際、1日にどの位の水を飲めばいいのでしょうか。

それが「体重(kg)×35ml」です。

体重が50kgなら「50×35ml=1750ml」が1日に摂取するべき水の最低量になります。

これには味噌汁やスープ・果物など食事や食材からとる水分も含まれます。

なので、朝起きたとき・お風呂あがりなど生活の区切りごとに水分が取れていれば、無理に水を飲もうとしなくてもクリアできるんですね。

もし運動をするのであれば、これに+500mlを目安。無理に飲まなくても必要な量は達成できるので、気張らずこまめに水分補給をしていきましょう。