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女性の更年期ダイエットはなぜ痩せづらい?原因を解説。
2024年8月1日
静岡市・清水区・蒲原
『40代女性ダイエット専門』パーソナルトレーニング、パーソナルトレーナーの小林です。
40代の後半ごろから、少しずつ症状が出てくる更年期。
一般的に更年期に入ると「痩せづらくなる」と言われますが、その原因についてまで理解している方は少ないのではないでしょうか。
実は「更年期」のことを理解せずに今までと同じダイエットをしても、ほとんど痩せられないことが多いんです。
そこで今回は「なぜ更年期に入ると痩せづらくなるのか」を解説していきます。
そもそも「更年期」とは?
更年期とは一般的に、40代後半から50代前半にかけて訪れる閉経前後の時期を指します。この期間は、女性ホルモンが大きな変化を迎えるタイミングであり、
- 卵巣の機能低下
- エストロゲン(女性ホルモンの一種)の減少
- プロゲステロン(女性ホルモンの一種)の減少
といった現象が体内で起こります。
これをトリガーとして体では「骨密度の低下」「動脈硬化」や「高血圧」、「皮膚の老化」といった症状が起こりやすくなり、俗にいう「急に老けた」という実感が湧くタイミングになるんです。
更年期に痩せづらくなる理由
そして先にも述べた通り、更年期を迎えると「エストロゲン」と「プロゲステロン」が減少します。
この2つのホルモンが減ることによって、痩せづらくなったり体型が大きく崩れやすくなってしまうんです。
では具体的にどんな影響があるのか、解説していきます。
脂質分解機能の低下
女性ホルモンである「エストロゲン」が低下すると脂質の分解サイクルがうまく回らなくなり、体内に脂肪が蓄積しやすくなります。
本来エストロゲンは脂肪細胞に作用し、脂肪を分解してエネルギーとして利用するのを助けてくれます。
しかし更年期によってエストロゲンが低下すると、この脂肪分解のプロセスが遅くなり体内に脂肪が溜まりやすくなってしまうんです。
インスリン感受性の低下
さらにエストロゲンが低下すると、インスリン感受性も低下します。
インスリン感受性とは、体の細胞がインスリンにどれだけ反応するかを示す指標で、感受性が高いほど血糖値を効率よくコントロールしてくれます。
しかし、エストロゲンの減少によりインスリン感受性が低下すると、血糖値が上がりやすくなり脂肪が蓄積しやすくなります。
結果として体脂肪が増えやすくなり、体重が増えてしまうんです。
筋肉量の減少
さらに更年期に入ると、筋肉量が減少しやすくなります。
筋肉は基礎代謝を高める重要な役割を果たしているため、筋肉量の減少は基礎代謝の低下を引き起こし、エネルギー消費が減少してしまうんです。
因みに筋肉が1kg減ってしまうと「1日あたり13~25kcal」ほどの、カロリー消費ができなくなってしまいます。
「たったそれだけ?」
と思うかもしれませんが、1年に換算すると「9125kcal」となり「体脂肪1.2㎏」ほどの差がでてきます。
体脂肪1kgあたりの体積は「1ℓの牛乳パック」ほどになるので、これを2・3年と繰り返すと大きく見た目が変わってしまうのは感覚的にわかりますよね。
ではどうすれば「更年期」の症状を抑えながらダイエットができるのか。次回はそれについて解説していきます。