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【要注意】水をたくさん飲むと痩せるってホント?

静岡市・清水区・蒲原

『ダイエット専門』パーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの小林です。

少し夏を感じる季節になり、多くのクライアント様がダイエットに挑戦する時期になってきました。

そしてダイエットに関して調べていると、こんな記事を見かけることもあります。

水をたくさん飲むと痩せる

水が体脂肪燃焼に効果があるように記載しており、水を飲むだけで痩せるように書かれていることもあるんですね。

では実際に、水を飲むと痩せることはできるのか。今回は水とダイエットの関係について解説していきます。

水を飲むと消費カロリーは増える

まずは1つの実験を元に、水の効果を見ていきましょう。

健康な男女14人を対象にしたある研究では、500ミリリットルの水を飲むことでエネルギー消費量が30%増えたことを証明する実験がありました。

飲み終わってから10分以内に効果が出始め、その効果は1時間以上続いたそうです。

つまりこの研究では「1日1.5ℓずつ水の量」を増やすと、毎日のエネルギー消費量が50kcal増える。

そしてこの習慣を1年間継続すると理論上は「17400kcal」の消費エネルギーになり、体脂肪2.4㎏を減らす効果があるとされているんです。

直接的に脂肪は燃やさない

しかし1つ疑問があります。

「水を飲むことで消費カロリー」を増やすことはできましたが、直接的に脂肪を燃やす作用はあるのでしょうか。

実は、水を飲むことで消費カロリーが増え体脂肪燃焼をサポートする役割はありますが、水を飲むこと自体に直接体脂肪を燃やす働きはありません。

そのため『たくさん水を飲んでも摂取カロリーが多ければ体脂肪は増えます』し、『水をあまり飲んでいなくても摂取カロリーが少なければ体脂肪は減る』ということになるんです。

もちろん水を飲むことで消費エネルギーが増えたり、排便がスムーズになる。また血流がよくなり、むくみが改善するといったことはあります。

ですが「水を飲むことで体脂肪が燃える」ということはなく、あくまでも体脂肪燃焼のサポートをする副次的な役割しかないんです。

水の飲み過ぎは「低ナトリウム血症」の誘発も

逆に水の飲み過ぎは「低ナトリウム血症」などを引き起こし健康被害がでることもあります。

低ナトリウム血症とは「水の多量摂取によって、血中のナトリウム濃度が下がる状態」なんですが、この状態になると主な症状としてめまい・頭痛・下痢。

悪化すると吐き気や嘔吐、錯乱、意識障害、呼吸困難。最悪の場合、死に至る可能性もあります。

早く痩せたい!

と焦っている人ほど、今までの倍以上の水をいきなり飲んでしまうこともあるので、低ナトリウム血症を引き起こさない範囲で水分をとることが大切になるんです。

1日の目安は?

とは言っても、私たちの体は約60%が水分で出来ており、水が健康的に生きていく上で欠かせないものであることは間違いありません。

では実際、1日にどの位の水を飲めばいいのでしょうか。

それが「体重(kg)×35ml」です。

体重が50kgなら「50×35ml=1750ml」が1日に摂取するべき水の最低量になります。

これには味噌汁やスープ・果物など食事や食材からとる水分も含まれます。

なので、朝起きたとき・お風呂あがりなど生活の区切りごとに水分が取れていれば、無理に水を飲もうとしなくてもクリアできるんですね。

もし運動をするのであれば、これに+500mlを目安。無理に飲まなくても必要な量は達成できるので、気張らずこまめに水分補給をしていきましょう。

ダイエットの停滞期はなぜ起きる?

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『ダイエット専門』パーソナルトレーニング

パーソナルトレーナーの小林です。

ダイエット中、誰もが経験する「停滞期」。

カロリーを抑えたり適度に運動を継続していても、あるときを境に体重の変動がピタっと止まってしまうんですよね。

また停滞期という程でなくても、頑張ってる割に体重の減少が進まない。ダイエットは過去に成功したことあるけど、前回と比べて体重が落ちない。

そんな状況に陥っているあなたにご指摘したいのが「甲状腺機能の低下」です。

聞きなれない方もいると思うので、詳しく解説していきます。

甲状腺機能とは?

甲状腺とは喉の周りにある器官のことで、甲状腺ホルモンの分泌を担っています。

甲状腺ホルモンの働きとしては

  • 代謝の向上
  • 体温をあげる
  • 心拍数をあげる
  • 糖の吸収促進
  • 体脂肪燃焼ホルモン(カテコールアミン)の作用増強

といったダイエットへの強い関りがあります。

ですがこの機能は、ダイエット中の「低栄養」「低糖質」「鉄・亜鉛・ヨウ素などのミネラル不足」が原因となって働きが低下することがあります。

では甲状腺機能のこれらの働きが低下するとどうなるのでしょうか。一例としては

  • 基礎代謝が低下し、エネルギーを消費しにくい省エネモード“に。
  • 体温も下がり、体脂肪の消費は抑制
  • 空腹時血糖値の維持が難しくなり、異常な食欲と糖質への欲求
  • 脂肪燃焼のトリガーとなるカテコールアミンの効きが弱くなり、体脂肪が減らなくなる

といった、ダイエットでは望ましくない状態に陥ってしまうんです。

つまりダイエットでいうところの「停滞期」は甲状腺機能の低下によって引き起こされる現象だったんですね。

甲状腺機能を維持する為には?

では甲状腺機能を維持しながら、できるだけ停滞期にならないためにはどうすばいいのでしょうか。

それが「①極端に食事を減らさない」と「②鉄・亜鉛・ヨウ素などのミネラルを摂取する」です。

①に関してはメンテナンスカロリー(※体が1日に必要とするエネルギー量)からマイナス500kcalにとどめる。

②に関しては、それぞれの栄養を多く含んでいる食材を食べたり、サプリメントを活用するのもOKです。(オススメの食材は別記事で解説していきます。)

上記のアプローチがポイントになります。

甲状腺機能は一度ガクッとさがってしまうと、栄養や運動による包括的なアプローチが必要です。

そうならないためにも未然の対策が大事になるので、どうせやるなら「正しいダイエット」で理想の体を作り上げていきましょう。

甘い物がやめられない…その理由は〇〇不足!?

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パーソナルトレーナーの小林です。

「ダイエット中なのに甘い物がやめられない」

特に甘い物が好きな人であればあるほど、似たような経験がありますよね。

一般的に甘い物がやめられないのは「糖質への依存」と言われていますが、実は微量栄養素が大きく関わっている可能性があるんです。

そこで今回は「甘い物がやめられない原因と対処法」を解説していきます。

甘い物の依存はビタミン・ミネラル不足!?

なるべくやめようと思っても、なかなか止められないのが「甘いもの」への欲求。

特にダイエット中になればなるほど、その欲求と戦っているかたも多いのではないでしょうか。

頭ではわかっているのにやめられない。そんな甘い物への依存は「ビタミン・ミネラル類が不足」しているのが原因なんです。

と言うのも、私たちが摂取したエネルギー(糖質・タンパク質・脂質)は、体内に入るとそのままエネルギーとして使われるワケではありません。

筋肉が動いたり、各細胞が使いやすい形に変えるため、細胞内のミトコンドリアで「ATP」というエネルギー分子に変えられて活用されていきます。

そして、このATPを生み出す際には、鉄やマグネシウムといったミネラルやビタミンB群が必須になります。

そして、ビタミン・ミネラル類が摂れていないと

ATP生成に必要な栄養が細胞まで届いていない

と言う状態になり【細胞レベルでエネルギーが枯渇してる状態】になってしまいます。

すると、私たちの体がこの状態になると、比較的エネルギーとして活用しやすい【糖】を強く欲しがるようになるんですね。

結果として甘い物を食べるけども、ビタミン・ミネラル類が足りずエネルギーとして活用できないので、さらに甘い物を…

このようにして「甘い物がやめられないループ」にハマってしまうんですね。

ビタミン・ミネラルを摂れる食品

では甘い物をやめられないループを止めるためには、どのような対処をすればいいのでしょうか。

答えはシンプル。「ビタミン・ミネラル」を摂ればいいんです。

そして、ビタミン・ミネラルを摂れる食材として挙げられるのが【】です。

卵にはビタミンCと食物繊維以外のすべての栄養素が含まれており、ほぼすべての微量栄養素を網羅できるんです。

ただしビタミンCと食物繊維はとれないので、その2つの栄養素は他の食材で補填する必要があります。

そこで登場するのが【ブロッコリー】です。

ブロッコリーはビタミンCが豊富で食物繊維も多く含まれているので、ビタミン・ミネラルを満遍なく補給する上で、とても相性のいい食べ合わせになるですね。

もし

毎回用意するのがめんどくさい…

というのであれば、サプリメントの活用もOKです。

市販のサプリメントでミネラルが含まれているマルチビタミンであれば、1日数回の摂取で完結できるので、時間がない人ほど最適な手段になります。

甘い物がやめられない。それはあなたの意志が弱いのではなく、細胞からのサインかもしれません。

糖質制限ダイエットの副作用

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パーソナルトレーナーの小林です。

あなたは「糖質制限ダイエット」というダイエット方法を聞いたことがありますでしょうか?

某パーソナルジムの影響もあり、知らない方を探すのが難しいのではないかというくらい浸透している食事法ですよね。

高い効果がでるダイエット法でもあるので、すでに実践された方もいると思いますが、実は糖質をとるダイエットと異なり健康面に悪影響がでるダイエット法でもあるんです。

そこで今回は「糖質制限の副作用」を解説していきます。

糖質は本当に悪者なのか?

コンビニやスーパーに行けば必ず見かける「糖質オフ」や「ローカーボ」といったパッケージ。

何気なく悪者扱いされるようになってしまった糖質ですが、本来糖質は「カラダにいい栄養」です。

そもそもの話になりますが、同じように扱われている「糖質・糖類・炭水化物」はそれぞれ異なった定義を持った用語です。

その中でも避けるべきは糖質の一部分である「糖類」であり「糖質」「炭水化物」に関しては体にいい影響をもたらす物であれば何ら問題ないんです。

そのため、一般に「糖質制限ダイエット」として進められている様な食事制限を行うきではないのではというのが私の基本姿勢になります。

私の指導現場でも、個人によって差はあれど「糖質制限ダイエット」で何らかの体調不良を経験されていた方が多いです。

そのため「体脂肪の蓄積を促すような糖質」と「体にいい影響を与えてくれる糖質」を見極めていくことが重要になります。

糖質制限で病気のリスクがあがる?

糖質制限は元々、糖尿病患者の方の治療の為に用いられたきた食事法です。
そのため、糖尿病を罹患している方、もしくは予備軍の方にとって適切な食事法であることは間違いありません。

しかし健康な方が専門家の指導を受けずに糖質制限を行う場合、数々のリスクがあることを忘れてはいけないんです。

例えば糖質制限を行うと、不足したエネルギーを補うために、主菜や副菜の摂取量が多くなる傾向にあります。

そこには、悪玉コレステロールを増加させる飽和脂肪酸や、血圧上昇を引き起こす塩分の摂取量が増えてしまうなどの危険性があります。

その結果「脂質異常症」や「高血圧症」といった生活習慣病にかかってしまい、動脈硬化が進行。
最終的には心筋梗塞や脳梗塞などの、恐ろしい病気が待ち受けているんです。

健康とダイエットの両輪を回す

どんなダイエットをする上でも「健康がベース」であり、それを一貫してお伝えするのが当ジムの理念であります。

そのため「きつい食事制限をする一時のダイエットに効果のある食事」は一切ご案内しておりません。

その代わり、あえて1日3~5食しっかり取り入れることで、エネルギッシュに動ける体を作るとともに”一生続けられるお食事を前提にご案内しています。

ダイエットの為の極端な食事法をしなくても、クライアントの皆様はしっかりとシェイプアップし結果を出されています。

世の中に「〇〇するだけで痩せる」といった誤った情報や、体重の減少と引き換えに健康を損なうダイエットも見受けられます。

仮に痩せたとしても「その後の健康損なわれては本末転倒」ということを忘れずにすごしていきたいですね。